技術士一次試験(機械部門)を受けた話

技術士とは

"高度な技術力を持った技術者の称号"とされている名称独占資格です。

詳細は日本技術士会のWebサイトをご参照下さい。

トップページ|公益社団法人 日本技術士会


建築分野等では技術士資格が業務に役立つ場合もあるようですが、機械分野では基本的に名前が名乗れて名刺に書けるくらいで独占業務は多分ありません。

企業によっては取得を奨励していたり、持っていると昇進に関わる場合もあるようですが、私の所属する企業では持っていたから何ということも特にありません。

知り合いが多く受けていることもあって自己研鑽を兼ねて一次試験を受けてみようと思った次第です。一次試験の受験料は11,000円です。やや高いです。
一次試験の申し込みは例年6月で、試験は10月です。

技術士取得の流れ

詳しくは公式サイトを見るのが間違いないですが、大まかには

1. 技術士一次試験受験(誰でも受けれる)
2. 一次試験合格
3. "一次試験合格後に技術士補登録するか監督者の元で関連業務歴4年"
     or "関連業務歴7年"(修士卒ならいずれも2年減可能)
4. 二次試験受験
5. 二次試験合格
6. 登録して技術士に!

という流れです。(多分)

 

技術士一次試験の内容

試験は3科目ありいずれも択一式で全科目合格が必須です。
科目合格の次回以降への繰越しは出来ません。

適性科目

15問(8問正解で合格)。技術者としての適性を問う。
選択部門に依存しない。

基礎科目

15問(8問正解で合格)。科学技術全般の基礎知識を問う。
選択部門に依存しない。

専門科目

35問中25問を選択回答。(13問正解で合格)。選択部門の基礎知識及び専門知識。
選択部門に依存する問題。

 

各科目の過去問と本試験を解いた感想

適性科目は問題数が少ないこと(15問)と分からない問題は考えても分からないので、年度ごとの難易度差が出やすいように思います。一番馴染みが無い科目で過去問を解いた際にも一番点数が低かったです。
基礎科目は数学に専門で良く触れていた人には易しめですが、これも問題数が少ないので年度ごとの難易度差が出やすくなっていると思います。
専門科目は機械分野についてだけですが、院試勉強をしっかり目にした人なら過去問だけ見ておけば通るレベルだと思います。問題数が多いことと解けない問題を外せるので一番安定感が出やすいです。事前対策にあたって材料力学が全然分からなくてやや絶望しました。


試験では全般に過去問題の類題が多いので、合格のみを念頭に置くのであれば、試験対策は過去問を解いていって過去分を完璧にするのが近道のように思います。

合格率が低い年も含むように3年度分の過去問を解いてみて、各科目6割は超えそうだったので、それ以上の対策はせずに受験してみました。本年度(H.29)までの所は、最後まで試験室にいれば問題用紙は回収されませんでした。
自己採点した限りでは合格したように思っていますが、合格発表が2017年12月14日なので通っていることを願って待ちたいと思います。

 

もし通っていたら3年後くらいに2次試験受けてみるかもしれません。

 

機械系で良い資格無いかなと思った方は、技術士試験を受けてみても良いのでは無いでしょうか。技術士持っていたら転職でも受けが良さそう(?)

 

ではでは。

 

(追記:一次試験合格していました!)